株式会社フレーベル館- デザイン事例|オフィスデザイン・内装レイアウト設計、移転ならリリカラ株式会社

株式会社フレーベル館

幼児の利用を考えた 安全で楽しい ショールームを構築

株式会社フレーベル館

幼児の利用を考えた 安全で楽しい ショールームを構築

  • 101~200坪
  • セキュリティ
  • エンゲージメント
  • ショールーム
  • その他

1907年(明治40年)の創業時より幼児教育・保育に寄り添ってきた株式会社フレーベル館様(東京・文京区)。絵本や児童書の出版、保育関連施設で使う玩具・遊具の企画・販売、子どもの遊び場運営などを展開しています。幼少期に好きだった本がフレーベル館様から出版されていたものだったという思い出がある人も少なくないはずです。

さて、そんなフレーベル館様では5階建てビルのオフィスリニューアルを段階的に実施。リリカラでは、2〜4階をリニューアルした後、1階の執務エリア、エントランス、ラウンジ、ショールームを担当しました。幼児から大人までが訪れるショールームの新設には、これまでのオフィス構築にはない工夫をいくつもちりばめています。プロジェクトを率いた経営企画本部 総務部ご担当者様にお話を伺いました。

背景・課題

コロナ禍で直営ショップを閉鎖

重厚なイメージのエントランス

訪問者が1階奧の執務エリアに立ち入れてしまう

執務エリアの短期間での工事

解決策

世代を問わずに楽しめるショールームの新設

仕切りをなくして明るく開放的な空間へ

ラウンジ前にセキュリティゲートを設置

仮事務所への引っ越しをリリカラでサポート

 

1階で抱えていたさまざまな課題を解決

株式会社フレーベル館のショールーム

 

―――まずはオフィスリニューアルの背景をお聞かせください。

このビルは1982年(昭和57年)竣工で、とても重厚なデザインでしたが、働き方の変化とともに、少し明るい雰囲気にしたいと考えていました。5階建てビルの地下1階から4階を執務エリアにしており、特に、書籍の編集部隊がいる2階は書類が多くて雑然としていたんですね。そこで、従業員から要望を聞き、毎週のようにリリカラさんと定例会議を開き2階、3階、4階の順でリニューアルを進めていきました。それらが一通り終わった2023年10月、1階に着手しました。

 

―――かつて、1階はどのようなスペースだったのでしょうか?

ショップと子どもの遊び場が大部分を占め、あとはエントランスと執務エリアでした。壁が大理石で重厚感はあったのですが色が暗く、いまラウンジになっている場所は仕切りが多くて閉鎖的でした。セキュリティゲートはエントランスに対して縦方向に設置されていたので、エントランスの奧の方まで外部の人が入れてしまうという問題もありました。

 

株式会社フレーベル館のショールーム

―――それで、セキュリティゲートの位置を変えたのですね?

そうです。来訪者は受付でカードをもらってゲートをくぐって奧のラウンジや会議スペース、上階に行けるようにしました。また、ラウンジの壁も明るい色に変え、仕切りも外して開放感を出してもらいました。奧には、空間を広く使ったり仕切って使ったりできるスライディングウォールを設置。人が集えるようにオープンにしておこうと思ったのですが、会議室が不足しているので、結果、仕切りっぱなしの方が多くなりました。

 

株式会社フレーベル館のショールーム

 

ノースタッフでも安心できるショールームの新設

株式会社フレーベル館のショールーム

 

―――ショールームの新設というチャレンジがありましたね。

ええ。以前あったショップと子どもの遊び場がコロナ禍で閉鎖を余儀なくされました。コロナが落ち着き、そろそろ一般の方が立ち寄れる場をつくろうとショールームを新設することに。中には絵本や玩具など自社の商品を展示し、それらを手に取って腰かけて読んでもらえるようなスペース、会社の沿革を伝えるコーナーを設けました。創業より販売した貴重な保育教材などもこちらで展示しています。

 

株式会社フレーベル館のショールーム

 

―――従来同様、ショップと遊び場にしなかったのはなぜですか?

そういった場所だとスタッフを常駐させないといけないので、スタッフがいなくても成立するショールームにしました。その代わり、ショールームを利用する人は受付を通ってからでないと入れないように動線を変更し、受付からでも見渡せるようガラス張りの空間に。それでも死角となる場所があるので、監視カメラとモニターで随時チェックすることで防犯面を強化しました。

 

幼児の利用を考えて安全性に配慮

株式会社フレーベル館のショールーム

 

―――ショールームでいちばん重視したことは何ですか?

安全性ですね。幼児のお客様がいらっしゃることを考えて一部は造作家具にして、ぶつかってケガをしないよう角を丸くし、棚板の高さにも気を配りながら設計。手が届かない位置にコンセントを設置するなどの配慮もしました。リリカラさんと何度も打ち合わせをしました。

 

―――造作家具の導入はコストに反映されると思いますが…

造作家具は、やはり既製の家具より値段が高くなってしまいます。そこで既製の家具も取り入れ、ラウンジの床材のランクを少し下げるなどして予算の調整を行いました。

 

株式会社フレーベル館のショールーム

 

―――その他、こだわったところはどこですか?

照明選びでしょうか。弊社が運営している商業施設内の遊び場「キンダープラッツ」で採用している照明をショールームでも採用しました。こちらは時間によって明るさが変化する照明でして、たとえば朝は清々しく明るく、昼間はすっきり、夕方は落ち着きのある光りへと変化します。規則正しい一日の体内リズムをつくるために、適切な時間に適切な光りを浴びられるようにしています。

それと、床に赤や青の影をつくり幼児の興味を引くような仕掛けをしています。こちらも「キンダープラッツ」で採用しており、遊び場をつくりたいというお取引先様に対してのデモンストレーションができるようになっています。

 

土日に音の出る作業をし、業務への影響を最小限に

株式会社フレーベル館のショールーム

―――1階のリニューアルで大変だったことは何ですか?

1階で働いている40〜50人の業務を止めずに工事をすることでしたね。まずは5階にあるホールに仮事務所をつくり移動してもらって、1階を空にして工事に着工。音が出る作業を極力、週末にやってもらい、1階のメンバーの業務に支障が出ないようにしました。 

またホールを催し物に使う予定があったので、それまでに工事を終えなければならず、急ピッチで1階の執務エリアをつくりました。リリカラさんで引越業者を手配して頂き、引越マニュアルも準備してもらいました。あれは助かりました。 

株式会社フレーベル館のオフィス

―――実際に使ってみて、こうだったら良かったのにと思う点はありますか?

執務エリアで空調の風が直に当たるのが気になるという声が出ていますね。こちらは、人員に対してスペースが狭いので仕方ないといえば仕方ないのですが、何か配慮できたら良かったですね。

あとは、照明とデスクの天板の色のバランス。3連のLED照明が付いているところは、天板に反射してまぶしいんです。サングラスして仕事をしている人もいるくらいで。リリカラさんに後から変更してもらったところもありますが、一部は照明に布をかけて緩和させています。

 

リリカラのアドバイスやアイデアが生きた空間に

株式会社フレーベル館のショールーム

―――リリカラをご指名くださった理由を伺えますか?

2021年にオフィススペースのリニューアルをしようとなったときにコンペをしたところ、リリカラさんの提案内容が良かったのでまずは2〜4階をやって頂きました。そして、引き続き1階、地階(警備員・掃除スタッフの休憩室)をお願いすることにしました。それ以前も応接室や会議室のリニューアル、備品の入れ替え、支店のオフィス構築などを依頼、弊社のことを熟知していたというのも理由のひとつでした。

 

―――リリカラに依頼していかがでしたか?

まず新規の業者さんであれば、弊社の説明から入らないといけませんが、リリカラさんは少なくとも10年くらい取り引きがありましたので、最初の説明を省いてリニューアルをスタートできました。あとは、私どもが見落としているところを指摘してもらってアドバイスを頂きました。会社の沿革はセキュリティエリア内のラウンジ壁面に掲げるつもりでしたが、一般の方にも見てもらえるようショールームに位置を変更しました。受付に会社のロゴを入れるアイデアもリリカラさんからでした。

リリカラさんはレスポンスが良く、連絡も頻繁にくださったので、スムーズにプロジェクトが進行できました。私たちでは発想できないアイデアを得られて、いいスペースになったと思います。

担当営業の声

RIE KUROSAWA

今回のプロジェクトでは、閉鎖的な空間を明るい空間としてオフィスは社員の皆様が働きやすく、ショールームは子供が安全に過ごせ、フレーベル館様について知っていただける空間を目指しました。今後レイアウト変更をする際に対応できるデスクや、ショールームでは角を丸くするなど子供が安全に過ごせるようお客様からもご意見をいただきながらイメージを固めてまいりました。 

長期にわたるプロジェクトでしたが、実際に完成した時はとても感動いたしました。 

ご協力いただきました皆様本当にありがとうございました。 

DATA

会社名

株式会社フレーベル館

オフィス所在地

東京都文京区

オフィス面積・人数

約600㎡/約181.5坪・50名

プロジェクト期間

2022.3〜2024.6

ロール

施工/家具および什器セレクト・設計・デザイン(リリカラ・TWO)

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